以前から行きたいと思っていた、飛騨古川の起し太鼓
今年は土曜・日曜と暦にも恵まれ、お天気もよさそうだったので、前日に思いついて衝動的に行ってきました。
 アプローチは高山を通らず、卯の花街道から

名古屋の桜はとっくに散ってしまって、葉桜なのに
峠はまだまだ残雪が残り、やっとふきのとうが顔をだした季節。
道路の温度計も2℃となっていました。
 
古川に到着したのは、12時すぎ、すでに飛騨古川駅裏の公営駐車場は、満車寸前でしたが、
かろうじて止めることができました。

 

街にくりだすと、まだまだ観光客はまばら

きつねの火まつりのときのような、番傘と提灯が出迎えてくれます。
 
 
お祭り広場には、本日の主役の起し太鼓
が神事の準備をして飾ってありました。 
 
ふと空を見上げると・・・・・・・・太陽が・・
虹の傘をさしている!!!

 
  帰って調べてみましたら、日暈(ひがさ)といわれる気象現象 のようです。

まだまだ時間があるので、街をぶらぶらしてみます。
 
 
ピーヒャラ・ピーヒャラ、宮川の方面からお囃子が聞こえます。
そちらへ行ってみましょう。 
 
 
 
とても動きのはげしい迫力ある獅子舞でした。
15時過ぎ

駅前では続々と観光客が降りてきます。
街中では山車が集結しはじめます。
裃姿の人、白装束の人、巫女さん装束の娘たち

いよいよ祭が始まる・・・  そんな雰囲気になってきました。 
 
 そして、祭の行列がスタートします。







 大横町では、山車が集結しています。

青龍台では、謡曲”鶴亀”にあわせて25条の糸で操るからくりが上演されます。

頭の長い七福神の福禄寿です。 
 
右や左のお客様に御挨拶
 
  後ろに梯子をかけて唐子が現れ
 
 なんと!福禄寿の頭をそり始めます  えぃ、やぁと紙吹雪が舞い・・・  一瞬にして亀が鶴に変身!
 

この日のために磨き上げられた、豪華絢爛な塗や金ぴかの飾りもの
、絵巻物や一刀彫。
その、どれをとっても素晴らしい!!
古い街並みによく似合う
 
 
   
 
 
   
古い街並みの時代絵巻
素晴らしいですよね!
 
 

日も暮れはじめ付け太鼓の一番隊が入場
ムードがたかまってきます。

わっしょい・わっしょい!!


小太鼓を立てて、若者たちのパフォーマンス

わっしょい・わっしょい  それよんちょうめ・よんちょうめ・・・ 
 
 
   
 
 
 起し太鼓は19日夜から20日未明にかけて、行われる勇壮な神事です。
神事を取り仕切る当番組(今回は青龍組)が、町内の氏子たちに氏神を迎える準備をさせるため、太鼓などをたたきながら
町内を起してまわったことが”起し太鼓”のはじまりとされています。
 
 
わっしょい・わっしょい  おまつり広場から大太鼓は出発しました。

千灯あるといわれる、丸小提灯、高張提灯や旗に先導され、数百人のさらし姿の裸男たちが担ぐ櫓が、直径80cmの大太鼓を乗せ
町内を巡行します。

大太鼓に跨った二人の若者が、ばちを振りおろして深い音を響かせます。  ど〜ん  ど〜ん。  狭い街並みにその音が反響します。

街のつじ辻では、「付け太鼓」と呼ばれる小太鼓をもった若者集団が待ち構えています、大太鼓の櫓に突っ込むためです。
「付け太鼓」を櫓の直後に付けるこちが最大の名誉であり、町内に12ある各組が知恵をしぼり、力をあわせて我先につけようと、
他組と激しく争うおまつりなのです。

起し太鼓には櫓を守る「後衛」とよばれる男たちがおり、付け太鼓を阻止しようとします。
「付け太鼓 VS 付け太鼓」 「付け太鼓 VS 後衛」 の三つ巴の攻防戦がみどころとなります。

   
 
   
 
 


付け太鼓との攻防、わかりますか? 
小太鼓の位置を見てくださいね!
 


押し合い、突っ込みあいの圧力が
人ごみを通してど〜んと伝わってきます。

気迫と熱気とともに・・・ 
 
  次の辻では、押されて道路標識ぐにゃりと、折れ曲がってしまいました。

すごい力ですね! 
 
 
こんな攻防が翌日の未明までつづきます。
体も冷えてきました。
時間も10時半、まだまだつづくおまつりですが、フィナーレのお祭り広場にもどってくるなは0時過ぎ、後ろ髪引かれながらも
帰途につくことにしました。
先回のきつねの火まつりといい、古川のまつりは、観光客でも素直に自然にはいりこめる温かさをもっているのが魅力ですね!。

 
     
 撮影2014年04月19日