巌立峡


 飛騨、小坂”巌立峡”(がんだてきょう)をご紹介します。
巌立峡とは、御嶽山の大噴火によってできた、高さ72m、幅120m、の第岩壁で、岐阜県指定の天然記念物です。
自然が作った、巨大なオブジェは、やわらかな、秋の日差しの中、錦にお化粧した山々の中、おおいかぶさるようにそびえたっていました。

国道41号北進し、下呂を越えるとまもなく、小坂町。
濁河温泉方面に進路をとります。


やがて、道の駅”はなもも”
飛騨といえば、まずはこれ、みたらしだんご
しょうゆのこげる、なんともいえない香りが
駐車場いっぱい、漂います。


においにつられて、一目散・・・・・


おみやげコーナーの入口付近では、地元のみなさんによる手づくり御幣もちの実演販売が・・・
もちろん、飛騨特産の”えごま”(あぶらえ)の御幣もちです。
お米をつぶしながら、コロッケ状ににぎります。
そして、そのまま炭火の上にのせ、素焼き。
それから、持ち手部分を差します。
あぶらえのみそ?たれ?をたっぷり塗って、炭火であぶります。
”はなもも”を出て15分。
がんだて公園の入口です。

巌立は、今から4000年前に、御岳火山から流出した溶岩で、頂上付近から17Kmもくだった位置にあります。
溶岩が冷えて収縮する際にできた、割れ目が垂直方向にはしり、太さ数十センチの、岩柱をならべたように
みえます。
これを、柱状節理といいます。
駐車場のしたには、間伐材を利用した、橋や
遊歩道が整備され、せせらぎを聞きながら、
散策できます。
数百m歩くと、赤い橋が見えてきます。
橋の上からは、三ッ滝がみえます。




遊歩道は急激な、昇り勾配。
柱状節理の岩がむきだしに・・・

下を見れば、紺碧の滝壷にはらはらと、落ち葉が
まっていきます。



歩道脇には、円空上人ゆかりの不動明王が祀られています。


途中おもしろい木を見つけました。
下に向かって、いくつものコブをつくり、急に思い立ったように上へまっすぐに伸びていました。
上も下もすっかり、秋色に染まって・・・・


まもなく遊歩道の終点行者橋に到着。

行者橋を昇ると、一般道。
秋の色を楽しみながら、落ち葉をふみつつ、進みます。
 2Kmほど歩くと、からたに滝、あかがねとよのかんばん
細い小道を、くだります。
河原へおりて、まずは一服。

ころがって、上を見れば垂直に立ち上がった岩壁と青い空。
河原の石も、いかにも溶岩といった様相。






”あかがねとよ”です。
溶岩が滝の水にけずられて、銅のように見えることから
「あかがね色のとい」と名づけられた滝です。

決して大きな豪快な滝ではありませんが、
見ていてあきない、なんともふしぎな魅力のある滝です。



かぎりなく透明な水です。
20Cm級の魚は、いわな?あまご?






一段おりて、からさわ滝。
こちらは、流量豊富な豪快な滝です。
地響きをたてて、ごうごうという音とともに
水が落ちてきます。

水しぶきがすごく、午前中はたえず虹が見られるとの事
今回は、ざんねんながら・・・





どのくらい時間がたったのでしょう。
マイナスイオンをたっぷりあびて、すっかりリラックス!

日がかげってきたので、帰途につきます。



三ッ滝を反対側から見下ろしながら、巌立まで
もどってきました。

もうすっかり日が傾いて・・・・・・
歩いたあとにはこれが一番。
”ひめしゃがの湯”に立ち寄り。
鉄分を多く含んだ、茶色のお湯です。
温まりすぎて、いつまでもほかほか、汗が出ます。
露天風呂も大きく開放感たっぷり。

飲用の炭酸泉も玄関口に。



巌立方向には、半月がのぼり、西の空は夕焼け。
山のたそがれ風景です。
三ッ滝と巌立では、夜のライトアップもあります。
この日も開催されていたのですが、子連れのため
パス!。



でも幻想的でとてもきれいですョ!
数年前に一眼レフで撮影した、写真を添付します。
ご参考に!!
きれいでしょ・・・・・・


撮影2003年11月2日