清里・野辺山
清楚な、高原のイメージで知られる清里高原は、八ヶ岳南山麓にあります。
JRの小海線にそって、大泉、清里、野辺山、八千穂、と一大高原リゾートがつづきます。
中央自動車道、小淵沢I・Cより八ヶ岳高原ライン(有料)
300円を15分ほど走ると、広大な緑の草原に牛や羊が
放牧されている、まきば公園が視野にとびこんできます。
のんびりと、草を食べている、牧歌的な風景は、高原の
のどかさを、感じさせます。
残念ながら今回は、車の中でしか、その姿を見ることが
できなかったのが、心残りです。
清里は、清泉寮なくしては、語れません。
標高1200mの高地にある、清里高原は、けっして、
最初から大勢の人で賑わうさわやかな高原リゾート
では、ありませんでした。
終戦後、荒廃した日本の復興のため、ケンタッキー
出身のポール・ラッシュ博士が、農山村の社会改革
モデル事業(KEEP)を、この地で展開、”食料、健康、
青年への希望、信仰”の4つの想いを掲げ、現在の
清里の基礎を築きました。


写真のキープ協会(清泉寮)は、博士が、農村復興の拠点とした、建物で、2階のレストランからは、
富士山の姿も、雄大な自然の中に、眺めることが、できます。
清泉寮へついたらまずこれを食べなくちゃというのが、
このソフトクリーム。
原乳が、そのまま固まったかと思えるほど、濃厚で、
最高です。
ただ難は、ゆっくり味わってたべられないこと。
超特急で食べないと、ポタポタとたいへんな事に・・・

ヨーグルトもお勧め品です。
少し、酸味が強いですが・・・
ソフトクリームをなめながら、ほほに草の香りのする、風を感じながら、高原野菜の広々とした農園や、
牧場を眺めていると、昨日までのこと、みんな忘れてしまいそうな・・・
あぁ!今日は、休日なんだ!と実感します。
次におとずれたいのは、KEEPより車で10分程度の、”美し森”標高1532m頂上の展望台では、北に
主峰赤岳を中心とする八ヶ岳が迫り、西には中央アルプス連邦、東には、秩父連山、南には富士山が、
見えるはず・・・
だったんですが、残念ながら、ごらんのようにガスにつつまれて・・・
途中で断念!

6月には、山一面にレンゲツツジが咲き乱れます。
こちらも残念ながら、終わったところで、名残の一輪を、写真におさめました。
清里をはなれ、次は野辺山へ
R141ぞいにJR線最高地点があります。
JR野辺山駅は、最高地点にある駅です。
(標高1345m)
高原教会をイメージしたような、しゃれた駅舎
です。
野辺山駅を左にみて、3Kmほど行くと、
国立天文台野辺山宇宙電波観測所があります。
壮大な、スペースの中で、未知の世界”宇宙”に向けて、世界中の電波天文学の拠点となっています。
総工費100億円をかけて、作られた施設内には、45mの世界一を誇る巨大なバラボラアンテナを始め
たくさんの電波望遠鏡が、ならんでいます。
大自然の中に、科学技術の結晶ともいえる、
巨大電波望遠鏡、それでさらに未知なる自然
”宇宙”を研究しているなんて、考えただけでも
気持ちが、高まりそう・・・。
電波天文学とは
光で見える宇宙は主に星なのに対して、電波では星が
うまれるもととなる、冷たい星雲ガスや、うまれた星からの紫外線で、
イオン化された電離ガス、重い星が死ぬ時
の超新星残骸などが観測できます。
電波による観測は、星の誕生と死という、宇宙の壮大な
営みを、私たちにみせてくれるのです。
                          パンフレットより抜粋
限られた台数のアンテナで直径600m相当のアンテナに匹敵する解像度と画質を得るために、移動台車
を用いて念に数回アンテナの置き方の組み合わせを変更します。
肥大の写真は、直径10mのミリ波干渉計
上は、直径80mmの電波ヘリオグラフです
一直線に並んだ姿は、爽快でスケールの大きさを
感じさせます。
数億年前の光、という宇宙のロマンをわからないながら、それなりに感激して、天文台を後にしました。
R141を小諸方面に少し走ると、高原野菜や
旬のくだもの等を、売っているお店がありました。
こちらでは、お目にかかれない物も、ありましたョ!
生のあんず、
生のライチ、
ラグビーボールすいか、
すもも  etc,
これも旅行の楽しみの一つですよね!!
所要時間
中央自動車道 小淵沢IC経由 八ヶ岳高原ラインにて、約3時間 (清里まで)
清里・・・野辺山間 約30分