秋神温泉のくりんそう

 飛騨、朝日村。
冬の氷点下の森で知られる、同村の秋神温泉では5月下旬より、6月いっぱい、ピンクのくりんそうが
咲き誇っています。
5Haの原生花園は、宿泊者のみですが、一般客にもその一部が開放されていて、花園を楽しむことができます。

高山方面から、宮峠を越え、鈴蘭高原方面
R361にはいります。
途中の秋神ダム車を止め、湖面をのぞきこむと
6月中旬というのに、水が少なく
今年の夏は、水はだいじょうぶかなぁと渇水に苦しんだ
暑い夏を思い出してしまいました。
県道へ入り、秋神温泉が近づいてくると、道の両側は
からまつ林。
しらかばの木々も見えてきます。



温泉旅館の自然散策路が県道から見えてくると水車小屋が・・・
そばには、わすれなぐさが可憐な花をつけていました。



温泉旅館前には、天然木をくりぬいたこんな、かわいい
お人形がでむかえてくれます。


一般開放されたエリアのピンクの花園は見事で、
バックの秋神川の瀬音が心地よく聞こえてきます。


くりそうの種類は、濃い赤紫、薄いピンク等、7種類
あるとのこと。
同じようにみえますが、よく見るとたしかにちがいます。
標高1026m。

静寂、とにかく静かです。
木立からもれる、木漏れ日はなんとなく、緑色・・・
うぐいすのさえずり、さらさらと流れる川の音・・・
そして、鮮やかな、くりんそう。

何もしないまま、いつのまにか1時間も
たってしまいました。

秋神温泉からさらに奥へ、車で10分ほど進むと、国有林の中に白樺の原生林が・・
ちょうど新緑の美しい時期で、白い幹と若葉のコントラストが、まぶしいほど。
車を出したばかりなのに、思わずまた車を止めて外に出て深呼吸・・・

さらに奥へ、右に左に渓流がつづきます。
濁河温泉の近く飛騨牛の牧場が見えてきました。
のんびりと牧草を食べる放牧牛の姿も遠目に確認できました。
道は、決して広いとはいえず、でも、すれ違う車もなく
さらに進めると、今度は一面のからまつ林。
きっと秋の紅葉、黄葉時期にはあたり一面金色の世界となるのでしょう。

まもなく濁河温泉への分かれ道
突然、雲の中から御岳山の姿が・・・
細い山道から突然広い道に合流。
下ると日和田高原の白樺林が目に入ってきます。
秋神の原生林とちがって、草原のなかに整備された
白樺林といった感じ・・
ここ日和田高原は毎年8月第一土曜日に開催される、
日本一かがり火祭りの会場です。
祭り本番では、メインのかがり火は高さ13m直径6mのものが3基、さらにその1/10スケールの小かがり火が1000基設置され、松明行列と共にこれらが一斉に点火されます。
真夏の夜の炎の祭典はさぞかし幻想的で見事なものでしょう。
ぜひ一度見物したいものです。
今年の例祭は8月3日に開催されます。
白樺の木の下にたくさん咲いていた、かわいい花
どなたか、この花の名前教えてください!

今回は、飛騨路から木曽路への通り抜けドライブでした。
観光ルートをはなれて、たまにはこのようなデタラメなコースも面白いものです。
機会がありましたら一度挑戦してみてください。