節分がすぎ、暦の上では春となったのに北陸地方は大寒波でここ一週間大雪が続いているようです。

数年前から行ってみたくとも行けなかった、雪の永平寺と白峰・桑島の雪だるま祭りに代休を合わせてついに行ってきました。
北陸道長浜を過ぎると、雪がちらつき始め、賤ヶ岳SAを過ぎると本格的な雪真っ白な世界に変身!
雪国らしい様相になってきました。


福井北ICを降りふりしきる雪の中、永平寺そばでお腹をふくらせ、まず最初に訪れたのは最初の目的地”曹洞宗大本山永平寺”
NHKのゆく年くる年などで、有名な雪の永平寺。

ずいぶん昔、冬に来たことはあったけれどこんなに雪はなく、今年のお正月の初詣にと出かけはしたのですが、
残念ながら大渋滞のため、ついにたどり着けずやむなく断念したエピソードがあったので、なおさら感激です。

吉祥閣で修行僧に説明を受けた後、いよいよ永平寺境内の見学となります。
修行僧にカメラを向けなければ何を撮っても良いとのことで、カメラマンにとってはうれしい限り、順路に従ってまず最初は傘松閣(しょうさんかく)に進みます。
ここの見所は、なんといっても2階大広間の絵天井。
156畳敷きの広間の天井に、 川合玉堂、伊東深水など144名の画家によって描かれた、花鳥彩色画230枚が並んでいます。

フラッシュはたけず手持ち撮影なのでなかなか難しい!
   

毎日、毎日磨きこまれた廊下を階段を進みます。

庫院前、額縁となった雪の庭がすばらしい!
あんなにぽっぽ、ぽっぽ降っていた雪が突然やみなんと青空が
顔をだしました。
日が照ると白がまぶしい〜
仏殿と中雀門が白銀の世界に照らし出されます。

青空に映える雪景色はやはり最高!

いくら撮ってもいいと言われても、おそれおおくて
正面からはちょっと・・・

合掌して念ずれば自然と心が無心になり厳かな気持ちになります。


帰り道、ど・どっ・どっ・・・・
大きな音を立て雪が落ちます。

ふと気がつくと、いつのまにか3時間ちかくも経過してしまいました。

永平寺を後にします、下からはどんどん団体客があがってきます。
中国語の会話が飛び交っています。
きらびやかな原色に装飾された中国仏教寺院を見慣れた眼に、質素な日本仏教寺院はどのように映るのでしょうか?

そして再び車を走らせて、九頭竜川をさかのぼり勝山から一路白峰へ。
また吹雪いてきました、道は真っ白!  ちょっぴり不安!

谷峠付近
路肩の雪の壁は2mを超えました。
PM16:00:

桑島到着


今日は心がけがよく、道中しっかり雪が降っても降りるころになると
あがってくれます。


外へ出てみると、以外や寒くない!

白峰・桑島の雪だるま祭りは平成2年というから今から20年前村の青年たちによって村おこしとしてはじまりました。
第1回から使われているキャッチコピーは「明日忘れる華麗さよりも、永遠に心に残る素朴さを」とのことで、
各家が最低、家族の人数分以上の雪だるまを作って軒先にかざるというものです。

駐車場の交通整理をしていたお兄さんによると、ここ数年は雪不足のため山から持ってきて開催していたとのことで、新雪で
開催できることはめずらしいとのことでした。
それでは、夕暮れの桑島をあるいてみましょう・・

雪の壁に穴をあけてリカちゃんハウス的なものから大きなものまで・・・
とにかく かわいい・・・・
PM17時過ぎ

制作者がろうそくを持って登場
このろうそく1本で4時間もつのだそうです。
子供たちもおおはしゃぎ
どこから来た子か聞かなかったけれど、そりゃ楽しいよねぇ
こちらは自然の造形
下地は何なんでしょう?


それにしてもよく積もったものです
屋根の上の雪は1.5mくらいかな?



この子
みんなのリクエストにこたえて何度も何度も雪を食べていたけれど
お腹壊さなかったかな?


こちらはホテル前
この桑島地区は白亜紀の地層のようで
恐竜の化石がでるようです。


あれ!
この雪だるま恐竜に食われてやんの!
公民館で少し腹ごしらえをして・・・と

そうこうしている間にすっかり暗くなってしまいました。
三脚を取りに一旦車へ帰ります
始めに紹介した雪だるまです。
ろうそくの光がはいるとこんなに雰囲気がちがう物なのですね!
なつかしいベンチャーズの音楽が流れているので行ってみると
雪だるまグループのステージでした。




とい面のラーメンコーナーは大繁盛

噴き出す湯気を見るといかにも温かそうで・・・・







再びホテルへ向かいます
足元の雪は凍りついてよく滑る・・・・・おっとっ・・・とっ・・・・・
ホテル八鵬前
もう一つの会場へ行きましょう、川向うへ行くための桑島大橋は歩行者通行禁止のためシャトルバスに乗って・・・と
ホテルの中ではぜんざいコーナー
ぜんざい食べたし、バスにも早く乗りたし!  帰りのシャトルバスは21時までと聞き えっ 今何時?  19時45分
やむなくぜんざいをあきらめ、バスへ


対岸の美杉の里前、 これまたかわいい!!!!


おっ
あんぱんまんだ!

雪の滑り台は子供たちの大人気。
正面の壁の模様が顔のように
見えませんか?



まだまだ全部みてないけれど、残念ながら時間切れ・・・

3時間かけてきた価値は十分ありました。
来週白峰地区で開催されますが、もう代休はないし残念ながら金曜日に2週続けてはちょっとね・・

来年またきましょ・・・なんといってもかわいいし・・・・・キャッチフレーズ通りに素朴さがなんともいえないのです!
ろうそくの光に照らし出された、雪だるまはなんとも温かく、忘れかけた童心を思い出させてくれました。

素晴らしいイベントだと思います。
メジャーにするつもりはないようですので、いつまでもこのままこの素晴らしい企画が続くことを祈りながら、桑島を後にしました。
2010年02月05日撮影