親海湿原・姫川源流

 四季を通じてさまざまな表情を持つ、北アルプスのふところ”白馬村”。
いつの時期におとずれても、心底「自然っていいな」と感じさせてくれる素晴らしいスポットです。
そんな、白馬村の春の第一ステージは、”かたくり””福寿草””みずばしょう”で始まります。
その第一ステージが終わった後の第2ステージ開幕。
今度の主役は、”みつがしわ”と”にりんそう”新緑に完全に模様替えされた、湿地帯を散策してきました。















豊科ICから、R148を糸魚川方面に向かって、
車を進めます。
青木湖のトンネルを越えると、まもなく白馬村。
その、白馬村の一番手前に位置する佐野坂に、
知る人ぞ知る、湿地帯があります。
”親海(およみ)湿原です。
国道から数百メートル離れただけで、まったくの
別世界。
ここは、山野草の宝庫。

今回は、一面に咲くみつがしわに照準を合わせてのレポートです。

駐車場に車を止めて、国道脇すぐに湿原への入り口です。
一歩踏み入れると、まず”にりんそう”がお出迎え。

親海湿原と姫川源流への分かれ道。
まずは、”みつがしわ”に会いにいくことにします。
湿原散策は、木道が整備されています。

寒冷多湿のこの地が合っているのか、氷河期から生息しているという”みつがしわ”が大群落を作っています。
水中から茎を立てて3枚の葉を広げるところが三ツ柏の紋に似ているところからこの名があります。1本の茎に多数の花が咲き、5枚の花弁には細かい毛が生えています。






あたり一面白い霞がかったじゅうたんのよう!
次の主役となる、黄色い”サワオグルマ”も一輪二輪、咲き始めています。
  



  こちらは、れんげつつじ?










山側の散策路へはいります。
もっと天気が良ければ、鏡面状の水面に、残雪のアルプスが映っていたかナ!?・・・と思うとちょっぴり残念です。

大糸線の、のどかな列車の響きが妙に静寂にマッチします。
山側は山野草の展示会のよう。

分岐点にかえって、姫川源流の方へ、移動します。

途中、間伐材が積み上げられ、新しい散策路の整備中。
やがては、親海と姫川源流を一体化するんでしょうね。

上の写真が、姫川源流の入り口です。
こちらのステージは、右も左も”にりんそう”。







名水百選 姫川源流湧水の石碑。
手を入れてみました。つめた〜い。
10秒ぐらいが限度かな。
あたりまえですよね、北アルプスから湧き出した天然の
ミネラルウオーターですから。
川の流れにゆらぐは、バイカモ(梅花藻)
真夏の花のはずなのにもう咲き始めています。
梅の花に似た、水中花です。
PLフィルター持っていなかったので、うまく写りませんでした。残念!
木橋を渡って、反時計回りにまわります。
高台から見下ろすと、源流の様子が見渡せます。

すぐ横に水を張って田植えを待つばかりの水田がみえます。
この水で育ったお米、おいしいに決まってますよネ!
もどりみち、中途半端な階段が・・・・
途中で止まっている???????





姫川の本当の、源流です。
山からこんこんと湧き出る北アルプスの岩清水。
ここから、糸魚川の日本海まで旅にでるのですね・・・・。
入り口の休憩所に戻り、一服。

はなればなれの、”にりんそう”
そっぽをむいてる”にりんそう”
ぴったりくっついた”にりんそう”
子供までできている”にりんそう”
いずこも同じ・・・・・・・・・・・・・いろいろ・・・・・・・さまざま・・・・・・・・。








撮影2004年5月22日






R148を通って白馬方面へ出かけても、気がつかず通り過ぎてしまっていた人、案外
多いと思います。
次回、青木湖のトンネルをすぎて、坂を下りきったら注意してみてください。
佐野坂のスキー場のところです。
ぜひ、いちど立ち寄ってみてはいかがですか?。