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夏の千畳敷カールは過去何度も訪れた事があるのですが、秋には行ったことがなくどうしても行きたかったので、友人を誘いやっと実現することができました。
危ぶまれた天気も台風一過で晴れとの予報。
AM9:00 心ウキウキ菅の台駐車場からバスに乗り込みます。
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まだ夏模様の白樺の原生林の中を、バスはどんどん登ります。
ヘアピンカーブの連続。
バスに揺られること30分。まもなくロープウエイ乗り場のしらび平駅へ到着。
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ラッキーあまり並んでいない・・・次のゴンドラに乗れるかも・・・・ |
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次のゴンドラは我々の前で定員一杯に。
次の便の一番最初に乗り込むことができるから、
かえってラッキーだったかも・・・・
ゴンドラの固定操作も間近で見え、一番前の場所に陣取れて
ラッキーラッキー!
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ゴンドラが動き出すと眼下には何段もの滝が・・・
千畳敷カールに染みだしたアルプスの雪解け水が、白く糸を引きながら、紺碧の小さな滝つぼに吸い込まれていくのがよく見えます。
幾重にも・・・・幾重にも・・・・
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ゴンドラの影が、ちょっぴりドラマチック?
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空中散歩もわずか7分
あっという間に、千畳敷ホテルと主峰宝剣岳が姿を現します。
それにしても、いい天気だ・・・・
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AM10:17 千畳敷駅に降り立つと、
あれ?
意外と寒くない!
10℃位かな?と勝手に思っていたのに18℃ ???
ちょっとびっくり・・・・・
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千畳敷ホテルから外に出ると・・・・・・
WAooooooo!!!!!! 絶句!!!!!!!
何という空の色でしょう・・・・これが忘れていた本当の空の色なんだ・・・・・
紅葉はまだまだだけれど なんと気持ちのいい・・・・・・空気もうまい・・・・・
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次のロープウエイも到着しどんどん人がはきだされてきます。
ホテルの裏は過密状態になってきました。
誰もが感激に浸ってしまって、少し興奮が収まるまで次の行動になかなか移行することが、できないようです。我々もそうでした。
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千畳敷ホテルはリニューアル中
ウッドデッキ張りになるんですね!
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20分もいたでしょうか、さぁ、記念写真を撮って出発!出発!ここだけで終わっちゃう。
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山歩きの安全を駒ケ岳神社に祈願して、いざ出陣!
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主峰、宝剣岳がそびえています。すぐそこに見えて近そうに見えてもなかなか・・・・・
膝腰を壊しているかめきちの足ではとてもとても・・・・・
遊歩道がぐるりと回れればそれで十分。
元気組で行って来て・・などと言いながら石段を降ります。
普段の運動不足で数歩歩いては、立ち止まって、はぁはぁ・・・
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ひこうき雲を引きながら旅客機が飛んで行きます。巡航高度は10000m位かな?
南に向かっているということは・・・セントレアか名古屋空港行きでしょうか?
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結構な急坂です。
道の脇には高山植物が綿毛になって一面に・・・
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短い夏の栄華のはて・・・・
この綿毛は”チングルマ”?かと思われます。
昔々の夏の花の時期の写真を参考までに添付しますね。
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こちらは今回の写真です。 ”ミヤマリンドウ”がただ一輪咲いていました。
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この花は何でしょうか?赤い花が一輪だけ!
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これは多分シナノキンバイ? |
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ナナカマドが赤い実を付けています。
葉っぱはまだまだ青い。
これが真っ赤になったらきれいだろうなぁ・・・
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あっ!!!
遠くのナナカマドは紅葉が始まっている!!
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今来た道を振り返るとまだ200mも歩いていないのに、汗がにじむ
足元に目をやれば、石に映し出されたまだ花びらの原型を残したまま枯れた花の影が、「つわものどもの夢のあと」 といった感じで哀愁を感じます。
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さぁ このカーブを回りこんだら千畳敷カールのど真ん中。
丸太のベンチが設けられていて、南アルプスの山々が視線の真横に見えるロケーションです。
富士山が見えます。右側の少し尖がって見える山が塩見岳。
その左側の南アルプスの山並みの向こう側に・・・わかりますか?
中央あたりに北岳。富士山に次ぐ2番目の山です。
左側には甲斐駒ケ岳 仙丈ケ岳 etc 。
だれもがきっと一度はおしりを下ろしたくなるスポットですね!
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休憩 ! 休憩 ! いっぷく ! いっぷく !
持ってきたポテチの袋がパンパン!
空気がうまい!
水もうまい!
ポテチもうまい!
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腰を下ろして見上げれば
尾根へと続く九十九折の道。
かめきちの今の足では絶対無理!
若き頃に息子と登った時のことを思い出します。
10歩歩いては止まり、10歩歩いては止まり。
そして尾根にたどり着いたときの達成感。
などなど・・・・
元気組二人で行って来て・・・
せめて丸い大きな岩の所まででも・・・・
かめきちはここで荷物番してます〜。
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カールの壁をずいぶん多くの人が登っていますね。
尾根は乗越浄土って言うんですって
登り切ってほっとひと息付ける場所?
なんかぴったりの名前ですね!
なんまいだぶ・・・・・
人の列がはっきり見えます
ありんこの行列のように・・・・
みんな、が・ん・ば・っ・て !
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かめきちを残して元気組二人で、ちょっぴり登山体験をしてもらいまいた。
登山道を丸い石の所までほんの数m登るだけで視界が随分違ってきます。
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登山道の入り口から見上げると、山は立ちはだかるように、より高さが増したように感じられます。
ここから九十九折の道が尾根まで続きます。
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元気組二人が見た、丸い石からの風景です。
千畳敷ホテルがやや下に、なだらかなカールのすり鉢状の全景が見下せます。
かめきちは写真右側のカーブの所で休んでいます。
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岩山はグッと迫力を増し迫ってくるよう・・・・ |
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尾根を見上げると高層雲が山から湧き上がるように上っていきます。
やはり少し雲があった方が絵になりますね! |
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見下ろせば、下界の駒ケ根市の田んぼの稲が黄色く色づいて来ているのが、はっきり見えます。
こんなに南アルプスの彼方に富士山を望み、下界まではっきり見えるのも、空気が澄んできた秋ならでは・・・
中央の一番奥の山が・・・・・そぅ・・・・・富士山で〜す。
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30分もして二人が帰って来て、かめきちと合流。
興奮冷めやらぬまま口々に「よかった! よかった!」と・・・・
喜んでくれて、こちらもよかった!よかった! |
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さぁ!
頑張って遊歩道を池まで下りますよ! |
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平坦な下りに見えても結構きつい・・・・・・。
すぐに酸欠状態 はぁはぁ
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ダケカンバもナナカマドも、葉っぱが随分焼けてしまって枯葉色。
途中すれ違ったボランティアのガイドさんが言っていました。「今年は鮮やかな紅葉にはならず、だらだらと茶色くなっていくかも・・・・」
やっぱ そ〜か 残念!
このあたりハイマツの緑とダケカンバの黄色とナナカマドの赤と秋色のハーモニーが見られたであろうに・・・・
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そして・・・
このハイマツの群生を過ぎれば、池のある公園に到着するはず。
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ついたぁ〜!!!!!
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着きました!剣ヶ池。
浅い湖底からアルプスの湧き水が地中から泡と共に湧き出してきています。
これが先ほどロープーウエイから見えた滝の水源なんですね!!!
じっと見ている間にも緩やかな輪の波紋を描いて、静かにしずか〜にプカッまたプカッ。
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さぁ!
ひと息ついたら池とカールをいっしょに写真に納めて最後のホテル下の急坂を登りましょ・・
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毎回来るたびこの坂が一番きつい・・・・と感じるのは、いったんこの公園で、着いた〜!と、体の力が抜けてしまうせいでしょうか?
えっちら・・おっちら・・
なんだ坂・・こんな坂・・
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よいしょ・・・・よいしょ・・・・
石の上におしりを下ろしてまたもや休憩!
ふと見上げれば・・
おやっ この辺のダケカンバは色づいてきているなぁ・・・・
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やっとホテルの裏側に到着
帰り際になって低い雲が出てきたけれど、富士山はまだ見えます。
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まもなく15:30
名残り惜しいけれど、次のロープウエイで帰りましょ・・・
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GOOD BYE !
千畳敷
また来る日まで・・・ |
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ロープウエイの下りは、白く輝いていた滝も山の影に覆われて、随分印象が違って感じました。
暑くて途中で長袖シャツを脱いでしまったため、腕がヒリヒリしっかり焼けてしまいました。
帰りのバスでは寝てしまいそう・・・・・。
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今回の旅行は、紅葉には少し早かったけれど、何よりの収穫は最高のお天気。
真っ青な空、遠く富士山から下界の駒ケ根市まで見渡せたのは、夏では見られなかった初体験の風景でした。100点満点です。
これで紅葉が色づいていれば、120点なのに・・・・・・・
いや・・・・・それは贅沢! 又のお楽しみに取っておきましょう。
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撮影 2022年9月26日 |