駒ケ岳千畳敷カール


 中央アルプスにそびえる、駒ケ岳。
そこは、かつてはアルピニストのみにゆるされた、雲上の別世界が誰にでも体験できる、素晴らしいスポットです。
今回は、標高3000mの世界で、短い夏に一斉に咲き誇った高山植物のお花畑へと出かけました。







駒ヶ根ICよりわずか5分
スキー場の下に、菅の台バスセンターがあります。
マイカーで乗り入れができないので、大駐車場に車を
あずけて、いざ出発!。

駐車場400円
バス・ロープウエイ往復券にて
大人3800円
子供1900円也。


バスにゆられること約40分。
ロープウエイ乗り場、”しらび平”到着。

60人乗れるゴンドラに乗り込み山上へ・・・

シラビソの原生林を下に見て空中へ・・・
右に、左に急な斜面を下る沢や滝が見えます。
やがてゴンドラは一面のガスの中。
あたり一面乳白色。
不安!!!!何も見えなかったらどうしよう・・・
わずか7分程度で終点千畳敷駅が見えてきます。
標高差950m
一気に、2600mまで登ったため、耳がつ〜んと・・・
ホームに降り立つと、すずし〜ぃ!!
先ほどのガスは、どこへ?
ここは雲海の上。
快晴の千畳敷の風景が出迎えてくれました。

思わず、やった〜

この千畳敷カールは、2万7千年前の氷河期に
氷でけずられた地形で、7月から8月中旬までの短い夏
150種類といわれる、高山植物が咲き乱れます。
信州駒ケ岳神社へおまいりして、無事故をいのり
さぁ出発!!
遊歩道は、きちんと整備されています。

遊歩道わきには、小さな高山植物たちが、咲き誇っています。

めちゃ、かわいい花たちでしょう!!

千畳敷ホテル(ロープウエイ駅)からずいぶん降りて
きました。
足を止めて小休止。
おにぎりが最高に う・ま・い!!!
尾根に向けて、アタックする人の行列
遠くから見ると、まるでまるでアリンコのよう・・・
遊歩道と登山道の分かれ道。
迷わず登山道へ
登りやすいように、よく整備されているものの
結構、急勾配です。
数歩進んでは足を止め・・・
下界を振り返ると、雲海がきれい〜

一面のシナノキンバイのお花畑。
はるか下方は、雲の海。
石の上に寝転んで空を見れば、真っ青な空にすじ雲。
子供の頃におぼえ、今でも我が娘と、お風呂の中で歌う
あの歌。
アルプスいちまんじゃくの一節
”お〜花畑で、昼寝をす〜れば、ちょうちょがとんできて
Kissをする・・”
まさに、その世界そのものなのです!!!!!

いつまでも、寝転んでいてはダメ
自分に言い聞かせ、石の道へ・・
よいしょ!よいしょ!


しばらくすると、上からすでに尾根まで登って、
あまり遅いので、迎えにきた息子の声!


早く、早くと、いうけれど
思うように足が・・・
写真を撮ると理由をつけて、またまた、おしりをドスン。

それから何度足を止めたでしょう?
まもなく尾根。千畳敷ホテルもはるか下方に・・


尾根へやっと到着!
360°のパノラマに、感激!
下から吹き上げる風に、汗がサッとひきます。
この一瞬の感激のために、登ってよかった・・

山の天気は一瞬にしてかわります。
あれほど晴れていた宝剣岳山頂も下から上がってきた
ガスがかかってきました。

ここまできたら宝剣岳・中岳に挑戦したかったけれど
時間の都合もあり、ここで満足してひきかえす事に・・
くだりも結構きつい!
どんどん上がってくる雲で、
ホテルも見えなくなってきました。

足場を気にしながら、一歩一歩おりていきます。
ゆっくりと花を観賞しながら・・・と、いうわけには・・・
途中、登山道整備の工事をしている方とすれ違いました。
資材を背中にかついで登り、登山者の安全のため
道を整備するその姿に、頭がさがります。
 

遊歩道から池まで、たどりつきました。
後は、またロープウェイに乗って帰るだけ。
あらためて今登った尾根を見上げると、足の疲れ以上の充実感が・・・
ほんの少しなれど、トレッキングの素晴らしさの一端を味わう事ができました。

高山植物は、8月いっぱいでかれてしまいますが、9月下旬から10月の紅葉も
すばらしく、山全体が真っ赤に燃えあがるとのことです。
秋に、もう一度来たいなぁ
この”ななかまど”が真っ赤になったら本当にきれいだろうなぁ
と思いつつ山を後にしました。
撮影2002.7.29.
注)夏・秋のベストシーズン中は、相当込み合います。
  ロープウエイ2時間以上の待ちとなりますので、できるだけ早く現地へ到着することを、お勧めします。
  ちなみに、かめきちは、朝6時につきました。