寸又峡と大井川鉄道


 梅雨の断末魔的豪雨が、北陸地方をおそい、ずいぶん大きな被害をもたらしているとの、ニュースがながれるなか静岡方面にやってきました。
東名高速、相良牧の原ICをおり、大井川鉄道の起点、金谷駅へ、ここで子供たちだけSLにのせてあげようと思ったのですが、残念ながらSL列車の切符は、すべて満席とのこと。
あきらめて、全員車で寸又峡までいくことにしました。
越すに越されぬ大井川も、水が少なく川の中は、
大半がジャリ。
今年の夏の水不足は大丈夫なんでしょうか・・・
途中、川根温泉の道の駅に立ち寄りました。
駐車場横に”足湯”があり、結構熱いお湯です。
5分ほど足をつけていたら、なぜか、頭の中まで熱くなってしまいました。

道の駅の裏側は、大井川の大きな河原。
赤い鉄橋が、旅愁を感じます。
ローカル線の、ゴトトン、ゴトトンの音が、河原に反響します。

ここも、SLを撮るには絶好のスポットなのですが、1時間近くも手待ちになるので、もう少し先へ移動することにしました。

20分ほど車を走らせると、中川根町に、道路、線路をまたいで吊り橋が・・・

面白そうなので車を止め渡ってみることにしました。


ワイヤーがはられ、安全な構造になっていることはわかってはいるものの、結構こぇぇ〜。



橋の正式名称は、久野脇橋。
愛称”恋金橋”というのだそうです。


長さ220m、高さ11m
後からわかったことなのですが、大井川にかかる吊り橋のなかでも、最大級なんですって・・・

逆から撮った方が、この橋は絵になるようですね。
まもなくSL通過の時間がせまってくるので、急いで引き返します。
吊り橋の上から撮影しようか道路端から吊り橋をいれて撮ろうか、悩んだ末、川端の土手の上からにアングル決定。
待機すること数分、かん高い汽笛の音が遠くに聞こえてきました。







やがて、黒煙をたなびかせSLがちかづいてきます。
左側のカメラマンの列は、無人駅の”しおごう駅”です。
今回は、連写せず一枚のみにかけてみました。
吊り橋の上でカメラつき携帯でかまえていた息子は、
もろに煙をくらって・・・・・

写真はどうかって?
ちょっと早すぎた為、残念ながら”ボツ”となりました・・・
大井川鉄道の終点駅千頭(せんず)駅。
先ほどのSLが切り離し作業中。
千頭駅より30分、寸又峡温泉到着。
昭和初期からの古い温泉です。
温泉街を通り抜け、車両通行止めゲートを抜け
寸又峡プロムナードと名づけられた平坦な道を、夢の吊り橋方面へと・・・
天子トンネルを越えるとまもなく眼下に視界がひらけます。
ダムへの入り口は、急な階段。

入り口でもらったパンフレットにここまで、1700歩と記してあり下の娘が、面白がって、1,2,3、と歩数をチェックしていたけれど、はたしてここまで根気よく数えてきたのでしょうか???
階段が終わると今度は、長い急な下り坂。
木々の間から見え隠れの夢の吊り橋は、まだはるか下。
やっとつきました。夢の吊り橋。
娘が、2900歩だったと言い出したので、パンフレットをチェック・・・・
え〜と、入り口まで1700歩そこから750歩だから2450歩か〜。
子供の歩幅で2900歩ということは、大正解!!!
きちんと、数えてきたんですね!!!!

前日の雨が、上流側でよほど降ったのか、名物のエメラルドグリーンの川面はならず、特に寸又川側が、濁っていました。
残念!!!!!!

ゆらり、ゆらり             
ギシ、ギシ    
   
こら、ゆらすんじゃない!!!   
渡り終わって反対側から
今日は、一方通行解除で戻る人の列ができます。



急な上り坂をえっちら、えっちら登ります。
その名もズバリ、えっちら坂。



一気に登ってきたのですね!
吊り橋がずいぶん下に見えます。

上を見ながら、えっちら、えっちら・・・・・・・・・

ネーミングがおもしろいですよネ!
”えっちらざか”に”くろうざか”
ちょっと平坦になれば、”やれやれどころ”

休憩休憩。頭の上では、み〜ん、み〜ん、みぃ〜。
汗がさっとひきます。
ここからは、平坦な道。
まもなく飛龍橋が見えてきます。



飛龍橋は、その昔、森林鉄道のトロッコが走っていた歴史のある橋です。長さ72メートル、高さ70メートルのアーチ型をしています。


結構深いV字谷です。
上流側からの、夢の吊り橋が見えてきます。
道の左側は、かなり急勾配。
ミンミンゼミに混じって、ヒグラシの声も多くなっていきました。

あとは、温泉にゆっくりつかって帰るだけ。


お風呂は、「飛龍の宿」さんにお世話になりました。
1名500円也。
さすが、昔からの名湯、すべすべの気持ちの良いお湯で
最高でした。


撮影2004年7月18日