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コロナも第5類に引き下げられ、全国各地で通常の夏のイベントが戻りつつあります。
そんな折り、打ち上げ花火ではなく手筒花火が見たいなぁと思って友人を誘ったところ、遠巻きにしか見たことがないのでぜひ行きたいとのこと。
それではと発祥の地三河へと出かけることになりました。
三河の手筒花火といえば豊橋の吉田神社が有名ですが、ここ豊川進雄(すさのお)神社は、7月第3金・土・日に開催される例祭で400年の歴史をもつ「綱火」と共に各町内における手筒花火の奉納が行われ、真近に手筒花火を観覧できる知る人ぞ知る、かめきちお勧めの神社なのです。
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17時30分
古式ゆかしい雅楽の音色とともに豊川まつり進雄神社例祭が始まります。
この日は笹踊り・綱火・各町内における手筒花火奉納が行われます。
神社より笹踊り行列が出発し祭典が始まります。
幸い観覧場所の前の方を確保でき、行列が戻ってきて奉納が始まるのを待ちます。
今日も暑い!!!じりじりと照り付ける太陽にセミの鳴き声が加わることにより暑さ倍増します。
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今日の見どころは「綱火」
参道に100mに渡って一直線に張られた二本の綱を伝って300本以上の煙火が連続して発射される独特の花火なのです。 愛知県指定無形文化財に指定されています。
シュルシュルシュル
白煙を上げて鳥居から発射された煙火は、参道を突き抜け本堂の柱に命中
次から次へと飛んできます。
直進する花火
途中でねずみ花火のように回転する花火
途中で止まって戻っていく花火
などいろいろ・・・ |
17時50分
いよいよ手筒花火の奉納が始まります。
次から次へと綱火が拝殿に向かって打ち込まれます。
ドーン ドーン ドーン バチ バチ バチ
それにしても神社に花火を打ち込むなんて・・・・・
普通ではちょっと考えられませんよねぇ! |
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提灯持ちから種火をもらって手筒に点火されます。
各町内毎に静かに奉納が始まります。 |
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ドカ〜ン
ハネの轟音が地響きと共に体に伝わります。
時間は19時40分
だいぶ暗くなってきました。
今日はスローシャッターに挑戦してみたいと思います。
露光時間をできるだけ長くして火の粉のシャワーが、長くなるように描写してみたいと思います。
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降りかかる火の粉の雨を浴びながら微動だにせず!
頭に法被に火の粉が降り注ぎ、跳ね返りながらバチバチ音をたて弾けていきます。
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ゴーゴーと吹き出す炎の音
火の粉のシャワーを浴びながら熱さに耐えながら仁王立ち
そして・・・
炎に包まれて
ドーン
舞い上がった火の粉がゆっくり降り注ぐ余韻のあと
一瞬の静寂が訪れます。
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暗くなると回転する綱火もより色鮮やかに見えます。 |
豊川スタイルという奉納マナーがあるそうです。
地面に筒を置いて点火 ⇒ 筒を持ち上げ横に抱え ⇒ 拝殿に向かって7歩前へ ⇒ そして神前に向かって一礼 ⇒
そして3歩下がって体制を整え、微動だにせず奉納。
・・・・というルーティンなのだそうです。
狛犬もギャラリーも見守る中、刻々と奉納は続きます。
いれかわり経ち替わり・・・ 淡々と・・・。
熱くないはずはありません!
本当に今流に言えば、 「カッケー!!!!!」
途中、パパだから前で見たいという小学生の女の子。
彼だから「前で見せてくださいすみません」と浴衣姿の若い彼女。
彼女たちの眼には、さぞかし頼もしく自慢のパパ、たくましい彼氏に映ったでしょうね!
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フィニッシユポーズは筒を回転させる場合と地面にそのままドーンの場合と特に決まっていないのでしょうか?
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フィナーレに近ずくにしたがって手筒の大きさがずいぶん大型になってきました。
体の脇に支えるように・・・その分だけ顔に火炎の吹き出し口が近くなります。
口径が太くなれば当然火薬の量も多くなり、炎の量も半端ない・・・・
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バチバチ
音を立て地面から飛び跳ねる火の粉!なかなかの迫力でしょ!
そしてフィナーレを迎え大筒煙火を境内に担ぎ入れ点火。
今度は手持ちではなく、みこしに乗せられた大筒から、ごうごうと音を立て夜空に向かって大きな火柱が吹き出します。
いったい何メートルの火柱でしょうか?
そして地響きを上げてドカーン!・・・・・!
大音響とともに祭りは終了しました。
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気が付けば4時間経過。
ずっと同じ体勢で同じ花火を見ていた事になります。
奉納神事なので、打ち上げ花火のような派手な演出もなく、変化も乏しく、ただ淡々と同じ花火の繰り返しなのですが、
まったく飽きませんでした。物足りなさも感じませんでした。
神事としてはもちろんのこと、三河地方のいや愛知の誇る素晴らしい伝統として、親から子へそして孫へと・・・・
ずっとずっと後世に残していただきたい素晴らしい文化だと思いました。
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いかがでしたか?
静止画像ですが、画面から火の粉の熱と火薬のにおいや音などを感じ取っていただければ、とっても嬉しいです。
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撮影2023年7月22日 |