信州の今年の春の訪れはやはり1週間以上遅いようです。
例年だとGWに見ごろを迎える戸隠の水芭蕉もやっと咲きそろったとの情報を見て、早速出かけてきました。

お天気はいいのに連日の黄砂で道中、中央高速道飯田・駒ヶ根付近からの南アルプスはかすみの中で墨絵のシルエット状態。
少し気分が落ち込みます。
ところが、岡谷のトンネルを過ぎると、一転!ラッキー♪! 
山がはっきり見えはじめます。
ひと山越えればこんなに違うものなんだ、


長野ICをおり、今日は善光寺さんはご無礼してバードラインを一路
戸隠へ向かいます。

最近はループ橋経由のルートが多く旧道は何年ぶりか

ひさびさに通る七つ曲がりのくねくねの急勾配道路に改めて感激!



やがて前方に戸隠の連峰が芽吹き始めたばかりの落葉松の
林の間に見えはじめます。
立ち寄った案内所裏には
菜の花との絶好のロケーション


道端には山菜のこごみが・・


ついつい時間を使ってしまいました。


あちらで道草、こちらで道草。

各駅停車でやっとたどり着いた戸隠神社中社
まずは巨大な木が迎えてくれます。


戸隠といえば”戸隠そば”

そばやの軒先ににつるされたそば玉
新酒のすぎ玉と同じで、
新そばできた時に付け替えるのだそうです。


ここはまだ桜の季節
山桜がきれいです。


杉木立のあいだを抜けまずは参拝しましょう!






最初の階段を上ったところの三本杉

見事です。
?あれ今日5月14日は何の日だっけ?
ご本殿に国旗が・・・?
拝殿裏にはまだ残雪が・・

つぎに訪れたには鏡池

途中小鳥池にも寄るつもりだったのですが
時間が遅くなったのでパス!
うひょ〜!きれいだ〜♪
でも残念!
風がでてきてさざ波が・・・
鏡になっていない・・・・しょぼん


しらかばも芽吹いていない
からまつもまだまだ
ねこやなぎがやっと銀色の芽を出し、こぶしの花咲く、本当に北国の早春の風景ですね

風が少しおさまったときほんの
一瞬、山が水鏡に映りました。

やはり朝早くでないとシンメトリーというわけにはいきません。
あきらめて移動することにします。

このあと
ほんとうは湖畔をゆっくり歩いて
森林植物園へ行きたかったのですが時間の関係で車で移動することにします。
戸隠森林植物園
こちらは、みずばしょうの最盛期
入口付近のみどり池周辺では
まだ開いたばかりの純白の
みずばしょうが咲き誇っています。





森林植物園内を
みずばしょうの小路などもう少し奥の方へも行きたかったのですが、もうひとつの水芭蕉の名所へ移動することにしました。
というのは、今日行く所を戸隠にしようか斑尾にしようか、鬼無里にしようかと悩んだ末、中間の戸隠を一番にしたのですが、別のカメラマンから
鬼無里が最高だった。との情報を受け、まだ2時過ぎだから行ける!と、欲張ってみることにしたから・・
くねくねの山道を、下って上って
鬼無里村に入ってからが長い・・・・・・・・・・・。

ワインディングロードは大好きだからついつい車を振り回して
しまって、同乗者は少し酔っ払ってしまったみたい。

道中見上げるような絶壁のV字谷
1時間後やっと奥裾花自然園へ到着

最終のバスにぎりぎり間に合ったけれど、帰りのバスがない・・・
どうする・・・・どうする・・・・・
せっかく来たのだから帰りは歩いて帰ることにしました
バスの車窓からは戸隠連峰の反対側が見えます
道端には残雪が

バスをおりてから15分
小屋より先の
湿原までの道は、ザクッ、ザクッとシャーベット状態
今朝も多分薄氷がはっていたであろう今池湿原
北国の雪解け風景に感激!

それでは、残雪をバックに水芭蕉の咲く原生花園をご案内いたします。

ぶなの原生林を開いて作った遊歩道
今池湿原をぐるりと回ってみることにします。
雪解け水がさらさら流れます ♪

湿原のまわりをゆっくり一周
もうひとつ奥に  湿原があるのですが、うす暗くなってきたこともあり、次回への楽しみとします。
ちょっと残念ですが・・・



ザクッ、ザクッ  
ふたたびシャーベット状の雪の道を帰ります
ザクッ、ザクッ




帰りみちは歩きで、てくてくと・・



日が西に傾き、山にはスポットライト
東の空には月が出てきました。

足はつかれたけれど、帰りはバス道路をあるくことによって
バスに乗って帰れば多分見られなかったであろうさまざまな発見が
ありました。

今回は欲張りすぎたため、ひとつ所でじっくりという旅ではなく
なんとなく気ぜわしかったけれど、1日で2日分しっかり楽しめました。

戸隠の鏡池の紅葉は有名で素晴らしいであろうことはわかりますが、鬼無里のブナの原生林もきっと、真っ黄色に色づききれいであろうと思います。

来年はもちろんこの秋も又、ゆっくりと鬼無里だけで訪れようとひそかに思ったかめきちでした。

撮影 2011年05月14日