 |
矢並湿地(やなみしっち)は、豊田市の鞍ヶ池公園の南東にあります。
「東海丘陵湧水湿地」として、上高湿地・恩真寺湿地と共に、2012年7月3日に、ラムサール条約に登録指定された、湿地です。
通常は公開されておらず、1年に一回のみ10月初旬に4日間〜5日間だけ一般公開されます。
以前からその存在は知っているも、忘れていて気が付いた時はすでに日にちが過ぎていたりとか、なかなか行くことができませんでした。
|
現地に駐車場はなく、鞍ヶ池公園の虹の架け橋駐車場から
リムジンバスで送迎していただけます。
バスに乗ること20分間
その入り口は、東海北陸道の高架下にありました。
普段は閉ざされている門をくぐり、湿地の中へ・・・・ |
 |
 |
 |
中に入ってすぐの印象は、ただの里山のふもとの草むら
(・・・失礼・・・)
|
 |
 |
でもやはり湿地。
地面はしっかりと濡れています。(当たり前ですが・・・・)
道も雨が降ったようにべしょべしょ・・・・・
到着のバス毎に、現地のボランティアガイドの方々が説明していただけます。 |
 |
右は湿原性のアザミ
下はヘビトマラズって名前ですって・・・・・
5月に黄色い花が咲きます。
本当に蛇が止まらないかというと・・「ウソです」とガイドさんが言っていました。 |
 |
 |
 |
木の合間からメインの観察場所が見えます。
お〜ぉ シラタマホシクサ 咲いてる、咲いてる ♪ |
 |
ウメバチソウ
・・・・・・・いまいちフォーカスが甘い・・・・・残念!。 |
こんなアングルも面白い?
あえて主役より脇役を目立たせてみました。
|
 |
 |
湿原の一番奥まで行って、登って下ると、中央の観察地点。
それでは
本日の主役ミカワシオガマ・シラタマホシクサのコラボレーションを、ご覧くださいね!
|
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
日本一小さなトンボ
ハッチョウトンボ
体調は2cmくらいしかありません。 |
こちらは
キタテハ? かな?
|
 |
 |
 |
 |
重ねて撮ると、指輪みたい? |
 |
一周するのに20分もあれば十分なコースなのに、2時間近く粘ってしまいました。
迷惑にならないよう人のいない時に、木道ぎりぎりのローアングルで撮りたかったから・・・・
10月といえど、この日は28℃
太陽が暑い!
油断した半そでの腕と首回りがすこしヒリヒリ
休憩所から眺める風景は来た時と印象変わって、高層湿原に行った時のような印象に変わりました。
単純なものですね! |
 |
 |
世界でこの地域でしか見られない貴重な植物たちは、「東海丘陵要素」と呼ばれ、国や県の絶滅危惧種に指定されています。
「東部丘陵要素植物群」とは主に東海地方(愛知県・岐阜県・三重県・静岡県)の湿地や、その周辺の痩せた土地に生育する植物です。
他の植物が育たない厳しい環境に適応した植物で、三河地方に多く見られます。
今日観察できた、シラタマホシクサ・ミカワシオガマはその代表選手。
現代では治山治水によって土壌が管理され、湿地が新しく誕生することは、ほとんどないと思われます。
また、今ある湿地もほっておけば、土壌の堆積と強い植物の侵略で消滅してしまいます。
そうならない為に、地元の保存団体の方々の管理により、この湿地も守られています。
ご苦労様です。
|
 |
|
撮影2020年10月11日 |